近視手術一路四十年
新春の候、皆様にはいよいよご清栄の段、お慶び申し上げます。
さて、当院は一九八三年に屈折矯正手術の専門機関、参宮橋アイクリニックを創設致しました。屈折矯正手術は角膜表面をコンタクトレンズ状に加工して近視、乱視、遠視状態を解消、あるいは軽減させる眼科手術です。開設者として、又、近視、乱視をもっていた患者代表として手術の安全性と、その効果の確認に最大の注意を払いました。
先ず 私自身 及び、家族十人が施術を体験しました。当時は身を挺して証明せねば眼科医に受け入れられなかった風潮が存在していました。
一年の経過観察後、眼科専門医で屈折矯正手術をフィヨドロフ博士に学んだ、若山 久先生に一般の患者さんの施術をお願いしました。
この度、お陰様で当院は近視手術のパイオニア医療機関として四十周年を迎えました。近視手術症例は二万余となりましたが、幸い失明等の重篤な例は皆無です。
眼科専門医を対象にした当院主催の勉強会にも、延二〇〇名以上の先生方が参加され、近視手術が我国においても定着しつつある現状に感慨無量です。
視力向上を通じ職業選択の幅を広げる為、近視手術一路四十年を迎えました当院に、益々の御指導と御声援を御願い申し上げます。
令和 五 年 一 月 吉日
奥ノ山 医院 院長 奥 山 公 道