パーク近視手術は、40歳以上なのに老眼が早まらない!
「40歳以上で近視レーザー手術を受けると、老眼が早まる」とレーシックを受けた人から言われ、手術を躊躇している方が少なくないようです。
でも、ちょっと待ってください。近視レーザー手術は一種類ではありません。パーク近視手術なら、太いビームを使用して多焦点矯正面を作るため、老眼が早まることはありません。
なぜ、フラップレス・レーシックなら、老眼が早まらないの?
一般的に、「レーシックで老眼が早まる」と言われるのは、遠くが見えることに重点を置いた「単焦点矯正面」が作られているからです。しかし、パーク近視手術は、老眼を早めず、遠近両用の「多焦点矯正面」を創出します。
■コンタクトレンズを装着した 単焦点矯正面(左) ■パーク近視手術の多焦点矯正面(右)
単焦点の矯正面は平面的で、遠くが良く見えるようになればなるほど、手元に焦点を合わせる為に、余分な調節負担がかかります。
一方、多焦点の矯正面は、より立体的で、遠くも近くも見やすいのです。読書をするような30cmの近距離も、車を運転する時のような遠い距離にも、少ない調節負荷で焦点が合います。
遠近両用矯正面なのは、太いレーザーで、角膜を切らないから
40歳前後の患者さんに「単焦点矯正面」を作るレーシック手術を行うと、調節緊張が強調され、様々な不定愁訴(「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」、「目が乾く」などの、何となく体調が悪いという自覚症状)が発生することがあります。単焦点性で、過矯正気味の矯正を受けた場合は、読書やパソコンなどの近距離でものを見る場合に、常に調節を強いられ、患者さんは、想像しなかった新たな眼精疲労や、じっと眼を凝らして見つめるために、瞬きが減り、ドライアイを実感することになります。新聞や雑誌などに、それらの症状についての報道がありました。(2010年8月6日、週刊『新潮』)
私は、患者さんの20年後の生活まで見据えた上で、パーク近視手術を勧めています。ただし、誰もが年齢とともに近くが見えづらくなり、老眼にならないわけではありません。