レーシックフラップレス(スーパーPRK+MMC)によって得られる多焦点性蒸散面について 通常のPRKは細いエキシマレーザーをスキャンして角膜を蒸散させます。小規模な機械による低エネルギーの蒸散面は扁平な単焦点性を有します。単焦点はある一定の点に焦点が固定されるので、常に余分な調節が必要です。調節性眼精疲労の原因になりえます。一方太いエキシマレーザーを立体的に当てるレーシックフラップレスは蒸散面が多焦点です。多焦点は調節に余分な負荷を与えません。
次に角膜解析図で説明します。解析図は角膜表面の屈折状態を表します。寒色系の青色は低屈折力を表し、暖色系の黄色や黄緑は屈折力が高い事を意味します。赤色のリングはレーザーが当たった境を示し、屈折力が一番変化した部位です。中央の黒丸と黒点は瞳孔とその中心を示します。上に示した3枚の解析図は現在46歳男性のもので左下の1枚は右眼にコンタクトレンズを装着した写真です。42歳の時に左眼にレーシックフラップレスを受けました。右眼は本人の希望もありコンタクトレンズで様子を見ています。最近、右眼で手元の細かい字が読みにくくなりました。左眼は遠くも近くも見やすいそうです。右眼の角膜解析図(OD上)は、ほぼ青色一色です。コンタクトレンズが単焦点であることを表しています。左眼(OS上)は瞳孔の中央、時計の針で6時の方向に薄緑色の部分が見られます。屈折力がやや強く、手元の字の見やすさが確保されています。レーザーが瞳孔の中心に当たった事を赤色リングと瞳孔の中心点の関係が示しています。(OS下)は赤色リング内に濃紺、薄緑、黄色そして赤色のニュアンスがあり、蒸散面の多焦点性を示します。40歳を過ぎ、余分な調節を強いられる事が避けられるのです。この男性は現在右眼のレーシックフラップレスを希望しています。誤解を避けるためにあえて言うならば老眼は避けることが出来ないが老眼が早まることは無いようです。 尚、細い走査レーザーによる通常のPRKにおいて多焦点面性を創作するソフトウェアーが開発中です。しかしレーシックではフタを作ったうえで多焦点面を創作する為、角膜実質が薄くなり、十分な多焦点性の創作が難しいようです。