1.角膜を切らずにすむ
レーシック・フラップレスは他の術式のように外科的浸襲を角膜に加えず、太いレーザービームを一括照射するだけです。
RK(手術)は、ダイヤモンドメスによる切開、LASIK(手術)はマイクロケラトームによりカンナを掛け、イントラ・LASIKやiLASIK(手術)はレーザーケラトームでドア状のフタを作り、めくった後にレーザーを当てます。
2.手術時間が短い
レーシック・フラップレスは約30秒、手術は3〜4分で終わります。
3正確なレーザー照射
レーザー照射は、角膜固定リングを使用して正確に行われます.
4.術後の痛み
手術中の痛みは点眼麻酔を行うため、ありません。ただし、麻酔が切れると1〜2日痛むので、適宜痛み止めを点眼します。
“痛み”はありますが、術後感染の早期発見の治療に役立ちます。術後の強い痛みには、保護用コンタクトレンズや痛み止めを使用します。
5.薄い角膜、強度近視、ドライアイに有効
薄い角膜、強度近視、ドライアイやスポーツマン(フタの損傷を避ける為)でLASIKが適応でない場合、検討する価値があります。
6.40歳以上の方でマイナス3D以上の場合、レーシック・フラップレスは太いビームの一括照射による多焦点性、マルチフォーカスに矯正面を仕上げ有利です。
通常のPRKと異なり、太いレーザービームを一括照射する為、角膜の蒸散状態が把握でき、術中にレーザー照射数を調節することも可能です。
角膜の表面が湿潤な場合は、角膜実質に至るまでに要する照射数が増え、照射数を追加します。
細いビームによる走査照射では、照射の到達深度を確認する事が出来ません。太いレーザーの一括照射では、角膜実質に蒸散が開始されるとリアルタイムに把握できます。開始が遅れれば、上皮が予測よりも厚いか、もしくは湿潤であった訳です。実質に対する照射数を追加します。
角膜のレーザー手術は、レーシック・フラップレス、PRK、レーセック、イントラ・レーシック、エピ・レーシック、レーシックがあります。どの方法も、レーザーを角膜表面に正確に照射します。
ハード面から照射ビームを分類すると、太い立体ビームと、細い走査ビームに二分されます。
開発過程で太いビームから細いビームにシフトしました。
太いビームの発生装置が高価で、一括照射をコントロールするのが困難であった為、細いビームを走査照射する方式に移行します。
しかし細いビームは、出力不足を補うため、PRKの場合は角膜上皮をこすり落とし、LASIKは角膜にフタを作ります。
フタを作るメリットもあります。フタが照射面を被うので回復が早く、術後の痛みが少ないのです。
角膜上皮は照射条件の設定が困難な為、実質のみの照射を可能とし、照射後の角膜再生具合に左右されなくなります。
角膜上皮の照射条件設定が困難なのは、上皮の湿潤度や、上皮の厚さに幅があるからです。
フタを作る事により、不確定要素を避け、実質のみに照射が可能になりました。
反面、カンナ掛けでフタを作ることにより、角膜移植に至る角膜拡張症の様な重い後遺症の報告が欧米で増えています。
7.上皮再生が早い
レーザー照射のみによるので、術後の角膜上皮再生は通常のPRKより早く、軽度近視で2〜3日、中程度以上で4〜5日で通常完了します。
視力は術後3〜6ヶ月で安定し、12ヶ月で視力変化はなくなります。
8.安全性が高い
太いレーザーによる一括照射は、角膜の厚さの30〜40%を蒸散(蒸発)させますが、術後1年前後で約10%の厚さが回復し、屈折矯正面を形成するので、安全性の高い手術です。
9.何回も再手術ができる
レーザー照射後の角膜上皮の再生に、個体差が見られます。
屈折矯正のエラーという合併症に該当します。角膜の厚さが十分なら、更に矯正が可能です。再手術がしやすいのは、レーシックフラップレスの特徴と言えます。
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