角膜表面が不正な形状をしているため、メガネで矯正できない乱視のことをいう。円錐角膜を代表とした角膜疾患、外傷や角膜移植後、或いはレーシックの後遺症である角膜拡張症により、不正乱視が生じることがある。矯正方法としてはハードコンタクトレンズですが、程度によっては角膜移植になる。
他に、不正乱視成分というまぎらわしい用語がある。通常、角膜の形状は球面を呈しているが、真の球面は存在しない。従って球面の左右上下の対称性を比較すると、大なり小なりに非対称性がある。そのような非対称性の球面をレーザーで削ると、術後の非対称性は増加する。角膜の非対称性は不正乱視成分と呼ばれる。不正乱視成分は、各種収差の原因になるが、メガネで矯正出来ない、視力低下を生じる一般的な不正乱視とは異なる。つまり、レーザー近視手術で非対称性不正乱視成分は、術後、大なり小なり増加する。対策として、ウェーブフロントレーシックがあるものの、レーシックというフタを作ってレーザーを当てる処置の下では、フタを作る事自体で新たな収差が発生し厳密には、理想道理とはいえない。
1983年より近視手術専門医院・切らないレーシック
(旧 参宮橋アイクリニック)