手術で近視が治る レーザー 安全性・精度で有利
安定するのに約3ヶ月
1994年10月19日 朝日新聞夕刊より抜粋
角膜を放射状に切るRK手術に消極的な眼科医も注目しているのが、レーザー近視手術(PRK)だ。日本では1989年からレーザー用機械の臨床試験(治験)をしている。関西では、昨年から大阪大医学部、京都府立医科大、奈良県立医科大で手術が始まっている。
手術は、エキシマレーザーという波長の短い紫外線レーザーで角膜の中央部を直径4~6ミリほど削り、平らにして光の曲がり方を変える。87年米国で最初の手術がされ、世界で10万人近くが受けたという。
中略
近視手術専門の参宮橋アイクリニック五反田(東京都品川区)の奥山公道院長は、83年に日本人で初めてRK手術を受けた。84年からRK手術を4000件以上、昨年からPRK手術を520件実施した。PRK手術は、視力0.07以下を目安にしている。
奥山院長は「RK手術をしてもめがねを外せない患者さんを何とかできないかと思い、PRK手術を導入した。近視手術は効果と短所を説明して納得してもらうインフォームドコンセントが最も大切」と話す。