1997年11月2日 毎日新聞 朝刊より抜粋
東京都品川区東五反田の「参宮橋アイクリニック」が15年前から行っている近視を治す角膜手術が1万件を超えた。
院長の奥山医師は1983年に、モスクワでRK手術(放射状角膜切開手術)を受け、強度の近視が0.5に回復。家族にも手術を受けさせ安全性を確かめて同年末開院した。モスクワで手術ライセンスを取得。自分の体験から「国民病といえる近視をなくしたい」思いが強い。
現在までの手術件数はRKが8466、PRKが1966の計1万432件。副作用や乱視の発生はRKが14件。PRKが8件とリスクは小さい。いずれも周到な治療や再矯正で回復。
同クリニックで手術を受けた人は、プロ野球選手、消防士、主婦、パイロットと様々。
奥山医師は「眼鏡やコンタクトの良さも否定できないが、この手術の有効性は大きい」と高度な技術に裏打ちされた普及を望んでいる。