強膜保護手術（SP）、進む近視の予防：用語集（基礎知識）

SPは、ScleroPlasty,スクレロプラスティの略です。強膜保護手術が正式名称で、学童期に起きる眼球奥行き（眼軸長）の伸展を予防し、主として軸性近視の進行を止める手術です。眼球後のテノン膜下に液状コラーゲンを、結膜の小切開を通じカニューレと言うチューブで充填することで、球後に養分を与え、かつ癒着を形成させ、眼軸長の伸展を予防します。液状コラーゲンの開発に、フィヨドロフ研究所A.イワシナ博士等のグループが、従事しました。

液状コラーゲンは、プロテオグリカン等、動物蛋白からの抽出物で、進む近視をストップさせるワクチンの様な存在で、画期的です。オルソケラトロジーとの組み合わで、成果が期待できそうです。但し、保護者の理解を必要とします。