切るレーシックの問題点について発表しました:お知らせ

国内初の近視手術専門医院・切らないレーシック
(旧 参宮橋アイクリニック)

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2017年3月23日

切るレーシックの問題点について発表しました

カテゴリー: 学会, 未分類 — 奥ノ山医院

3月19日、東京大学本郷キャンパス第七会場法文1号館3階27番講堂

10:40臨床安全セッション、一般演題口演NAO34

PRK近視手術でみられなかったレーシック後の有害事象について」

奥の山・参宮橋アイクリニック眼科

奥山公道、山中真理子、筏井聡子

2013年消費者庁発表東京新聞記事

「序文」

  • エキシマレーザー屈折手術は、レーザーを角膜に当てて

近視を矯正する方法である。

  • 角膜を水平に切り、ドアー状のフタを作って当てるレーシックと

切らずに当てるPRKがある

  • 厚労省は2000年に PRK5年の治験で安全と有効性を確認したが

消費者庁は2013年にレーシック被害のネット調査結果を発表する。

両者による発表の違いは切るレーシックの有害事象にある。

①矯正され過ぎ、肩こり、頭痛

②強いドライアイ

③有害事象の長期化

公式見解が示されないまま近視手術のフェイクニュースが

ネットを占拠、多くの患者さんがレーシックに不安を抱く

現実があり 敢えてPRKと比較検討し解明を試みる。

第3回日本医療安全学会学術総会

http://jpscs.org/3rdJPSCS/

プログラムは以下です。

http://jpscs.org/3rdJPSCS/program.pdf

2017年1月30日

2016年12月3日第16回世田谷区医師会医学会

カテゴリー: お知らせ, 学会 — 奥ノ山医院

2016年12月3日 第16回世田谷区医師会医学会 メインテーマ「最新医療と優しい医療」で院長が「レーシック術後の矯正され過ぎの検討」を発表しました。

2015年12月15日

第10回ロシア眼科学会参加報告(日本語)

カテゴリー: お知らせ, 学会 — 奥ノ山医院

第10回ロシア眼科学会参加報告

主催:ロシア保健省、ロシア眼科学会

大会総会長:ロシア共和国保健省第一副首相I・カグラムニャン

ロシア眼科学会会長クリスト・P・タフチジ

日時:2015年6月17日~19日

開催地:モスクワ市、ロシア政府コンベンションホール

学会論文集は、次の13のセクションを掲載。

1.眼科学公衆衛生

2.感染症、アレルギー疾患

3.緑内障

④屈折異常矯正

5.硝子体疾患

6.角膜疾患、角膜移植、人工角膜、眼球組織バンク、細胞移植

7.眼科腫瘍

8.眼科創傷

9.水晶体疾患、

10.小児眼科

11.神経眼科,動眼神経異常

12.眼球付属器及び眼球疾患、

13.眼科診断学

学会プログラム進行は、大、小ホールとセクトルA、B、Cにて実施された。

大会初日は開会式に引続き、午後の部で緑内障の講演が大ホールで行われた。

午後の部、小ホールで屈折異常の講演が行われた。

④の座長アベチーソフ教授がRK後の長期結果における問題点を指摘した。

暗所視力の低下は、近視眼球の眼軸延伸による網膜上の照度低下や術後矯正面が

暗所で瞳孔をカバーしきれない現象による角膜屈折矯正手術の弱点であるが、だからといって眼内レンズ矯正をルーチン化するのも蛮勇に思えてならない。

奥山公道は招待報告の形式で20分の講演「スーパーPRKを通して見たレーザー屈折矯正手術レーシックの問題点を探るの機会を与えられた。I・カグラムニャン大会会長、クリスト・P・タフチジ ロシア眼科学会会長をはじめ大会関係者に謝意を表する。

「スーパーPRKを通して見たレーザー屈折矯正手術

レーシックの問題点を探る」※写真は、第10回ロシア眼科学会参加報告参照

スライド1、1983年、フィヨドロフ博士、令嬢イリーナ先生、そして放射状角膜切開手術(左眼)を中程度近視矯正の目的で受けた翌日の私。当時内科医であった為、友人若山久眼科博士を招聘、モスクワのフィヨドロフ研究所で放射状角膜切開手術を学んで頂いた。後に、わが国初の近視矯正手術専門眼科医療機関として参宮橋アイクリニック院長をお願いした。

スライド2、曽祖父奥山弘、帯刀を許された黒田藩医、借金や自由恋愛結婚禁止と

新しい医療は自身もしくは身内からという家訓を残す。RK近視矯正手術の取り組みも、先ずモスクワで私が、そして私や若山先生の家族が手術を体験した。

スライド3,1995年、レーザー近視矯正PRK手術を町田のアイクリニックに導入した。フィヨドロフ研究所から、医師、技師が技術指導のために派遣された。

厚労省のPRK治験も同時期に始まり、2000年に認可された。PRKは、レーザービームの種類により太いビームの一括照射方式と細いビームの走査照射方式に分類される。太いビームは発生装置が大きく、使用するガス代が高価で、車のエンジンに例えるとフェラーリ級である。従ってレーザー照射に際して、角膜上皮の擦過やフタ作りは不要で、直接上皮からPRK照射が可能で、トランスエピセリアルT-PRK又は眼に触れずに超薄のスーパーフィシャルなPRKを行うのでスーパーPRKと命名した。

スライド4、第一世代のPRK装置プロファイル300シリーズは、エキシマレーザーエネルギー分布が液状媒体を介してコントロールされる

スライド5、一括照射ビームによる滑らかな矯正面を示す電子顕微鏡写真。

スライド6、第二世代のPRK装置プロファイル400シリーズを参宮橋アイクリニック五反田に導入。エキシマレーザーエネルギー分布がガス状媒体を介してコントロールされる。

スライド7、第三世代のプロファイル500シリーズPRK装置を新大阪駅前鈴木眼科に導入。エキシマレーザーエネルギー分布が光学レンズを介してコントロールされる。

スライド8、マスメディアに患者さん向けの広報活動を行う。

スライド9、医療関係者向けの教本、教科書。

スライド10,11,12,モノフォカスとマルチフォカスによる矯正面(焦点深度)の違い。

焦点深度の違いが.術後の眼の調節系に影響する。スーパーPRKの場合、レーシックのように160マイクロンのフタを作らずに済むので、その分焦点深度が深い矯正面を作り出す。レーシックの場合、約500マイクロンからフタの厚さを除いた340マイクロンから矯正面を作るので焦点深度は浅くなる。浅い焦点深度の矯正面は、遠方視が中心で、中間や近距離において常に過剰な調節負担を生み出す。

スライド13,術前の 近視度とスーパーPRKによる正視達成度

軽度(近視)97.2%で矯正視力低下は0%、中程度92.2%で矯正視力低下は1.3%、強度近視84.1%で矯正視力低下1.2%である。再手術例を含まない。

スライド14, PRKの特徴について列挙する。

主な点は、経上皮のレーザー照射を目に触れずに行い、エネルギー密度による矯正の精度、滑度は高く、段階を踏んで複数回の手術により強度近視の矯正が可能であり、焦点深度の深い矯正面を作り出す。

スライド15.2003年に米国眼科白内障屈折矯正手術学会は、早々にRK,PRK手術に墓碑を立てたが、消費者庁のLASIK被害発表以来、PRKの見直しが進む。

スライド16.モスクワのツェエスカーで活躍した本田選手。レーシック後の調節負担の過剰が伝わるが、本人は否定。

スライド17.PRKとレーシック後10年の経過で、PRKは長期的に1D前後の近視の戻りがみられる。(視環境を考慮した生体反応といえよう。)スマホの台頭で近視矯正の取り組みが変わった。演者自身が手術を受けて30年、老眼年齢を迎えたこともあるが、今やバス、電車で車内広告等、遠方を見ている人は少ない。視環境における近距離の比重は増々高くなる。

スライド18.スマホ時代の近視手術はスーパーPRKかもしれない。左図は焦点深度(被写界深度)の浅いレーシックは遠方視にむいているが、中間,近距離では、調節の負担が大きくなる。右図スーパーPRKは、フタを作らずに角膜の厚さを十分活用、レーザーエネルギー分布の違いを利用し、焦点深度の深い、中間、近距離に過剰な調節負担を強いることがない矯正面を作る。焦点深度の浅い矯正面は、晩期のRK手術においても見られたが、幸いその数は少ない。PRKに移行したからである。初期のRKは、周辺から中央にかけて角膜に一定の深さで切開したので、矯正屈折度にグラーデーションがついた。傍中央部は角膜が薄いので切開が深く、矯正効果が大きく、(近視が残らず)遠方が見やすい。他方、周辺は角膜が厚く、比較的浅い切開になり、矯正効果は小さく、(近視が残り)近距離の視環境に対応する。放射状角膜切開は周辺から中央にかけて行われボーマン膜の関与は定かでない。

スライド19.消費者庁発表のレーシック後の矯正され過ぎは、表現として正確でないように思う。レーシックの角膜解析結果は大方素晴らしく、遠視になった例も少ない。しかし数は少ないが、不定愁訴(頭痛、肩こり、吐き気)や強いドライアイの例を術後長期にわたり見ることがある。以下は仮説ではある。レーシック後の矯正面の焦点深度が浅いのが原因で、しかもフタを切って作る為に角膜が薄いとボーマン膜という上皮と実質の間にある視環境を整える再生センターと大脳皮質の回線が断たれるのではないかと考える。角膜再生のメカニズムがメス、レーザーエネルギー毎に、ボーマン膜の役割と共に解明されていない。1987年フィヨドロフ研究所のハリゾフ、カチャリナが、PRK後のボーマン膜再生を発見して久しい。ボーマン膜が大脳皮質による視環境の不具合是正の実行機関であるなら、レーシック後にも近視の戻りが起きたり、起きなかったりするのは、フタを作る時の切断レベルによって起きると考えられる。レーシック矯正面による過剰な調節負担を大脳皮質がやわらげるための司令が、ボーマン膜に届くか否かが問題になる。再生センターが、フタの裏全面に付着した場合は、司令到達0で、過剰な調節負担による不定愁訴が継続する。再生センターが、実質側に多少とも残れば、大脳皮質のコントロール下に不定愁訴は楽になると考えられる。フタによる切断レベルは、通常160マイクロンであるが、対象となる角膜の厚さの個人差は大きく、ボーマン膜との関係を確認しながらの手術は行われていない。レーシックの発案者パリカリスが、早々にレーシックを止め、フタを極薄のエピレーシックに移行したのに合点がいく。加えて、我が国では幼年期からコンタクトレンズユーザーが多く、角膜の厚さが薄いことも、消費者庁の発表に輪をかけたのかもしれない。レーシック後の不具合としての過剰な調節負担の患者さんには、軽い遠視のメガネを常時かけることをおすすめする。強いドライアイの症状も調節負荷による瞬き減少が原因であろう。

スライド20.レーシックのフタにボーマン膜の全てを含めてしまう例。フタは通常160マイクロンをメドにするが、角膜の厚さは個人差が大きい。後述のスマイルでも同様の現象がフェムトレーザーとボーマン膜再生において、危惧される。

スライド21.レーシックのフタと実質側の両方にボーマン膜が附着し、近視の戻り機能が温存される。

スライド22.ボーマン膜

スライド23.ボーマン膜再生の報告(1987年フィヨドロフ研究所のハリゾフ、カチャリナが、PRK後のボーマン膜再生所見を指摘。実技角膜屈折手術、南山堂1997年、215p)

スライド26.スマイル手術、フェムトレーザーによる角膜の実質空洞化手術により角膜の形状を矯正するが、角膜の厚さによってはボーマン膜の処理を慎重に行わないと、手術はうまくいっても再生機能の一部を失うかもしれない。但し、フェムトレーザーのエネルギー特性がエキシマレーザーと同様にボーマン膜を再生するなら近視の戻り機能が温存され、問題にならないであろう。

2015年7月4日

第10回ロシア眼科学会報告(ロシア語)

カテゴリー: お知らせ, 学会 — 奥ノ山医院

2015年6月17日から19日に奥山院長がモスクワ市シティホールの学会に参加しました。

院長がスーパーPRK・レーシック・スマイルについてロシア語で学会報告をした折の

ロシア語テキスト及びスライドです。(日本語訳は準備中です)

第10回ロシア眼科学会報告(ロシア語)

2011年10月15日

第29回 ヨーロッパ白内障・屈折手術学会(ESCRS)参加報告

カテゴリー: お知らせ, 学会 — 奥ノ山医院

2011年9月17日~21日の第28回欧州白内障及び屈折手術学会に参加してきました。

メインテーマの一つに、クロスリンキング、英語表示でCXLが、注目を浴びました。

米国FDAが、9月に認可したとのホットニュースが、私の会場での質問を通じ明らかにされました。日頃から危惧していたレーシック後の角膜拡張症の対策として朗報です。レーシックの増加と共に、角膜拡張症増加の間接的な証でしょうか。

わが国からは、京都府立医科大学の木下博士による角膜内皮細胞移植法が、大きな反響を呼びました。提供眼から培養・増殖した内皮細胞を、博士等が開発した特殊な溶液と共に前房に注入し移植を成功させる方法です。培養・増殖した内皮細胞がシート状になったものを張り付けるのが、従来の方法なのですが、上手く張り付けるのが困難であったそうです。木下教授のたゆまない努力に、頭が下がるばかりです。

参宮橋アイクリニックとしてe-ポスター発表は、「ケラトミリョ―ジスとブロード(太い)ビームを使用したT-PRKのコンビネーション手術」という演題でした。

ケラトミリョ―ジスという屈折矯正手術を受けた、フィヨドロフ研究所の同僚が、20年が経過し、近視化しているので、更にT-PRKという屈折矯正手術を実施した症例報告でした。

ケラトミリョ―ジスは、初期の屈折矯正手術で角膜に対して一定の深度で切削を加え層状に除去して、角膜の屈折力を弱める方法でした。角膜の厚さが薄くなるので、20年経過した追加手術としては、角膜にフタを作らずに、角膜上皮から蒸散(蒸発)により、さらに屈折力を弱める方法を実施しました。

フタを作ることによる角膜拡張症のリスクは小さいとはいえ、薄い角膜の患者さんにとっては重大な問題です。両眼に実施しましたが、右眼のエンハンスメント効果が少なく、コンフォカル生体顕微鏡検査で強い線維芽細胞の存在を指摘しました。対策として、代謝拮抗剤の使用検討について触れました。

2011年5月3日

講演・学会・論文発表 履歴

カテゴリー: 学会 — admin

2010

9/10
第28回 ヨーロッパ白内障・屈折手術学会
8/16
屈折矯正手術のガイドライン、第6次答申について
2/12
第14回 冬季ヨーロッパ白内障・屈折手術学会(ESCRS)

2006

6/23
第8回ISAM(環境適応医学国際学会)

2005

6/1~4
第8回ロシア眼科学会 モスクワ PRK

2004

02/
近視矯正手術について

2003

12/11~15
Wave-front and Fourier Analysis of the High Myopia Transepithelial PRK on Profile-500
08/20
Induction of the heat shock protein in rat lungs following intermittent hypoxic training

2002

01/
あたらしい眼科 Vol18 メディカル葵出版 角膜屈折手術の歴史を教えてください

2001

07/
Ophthalmosurgery
英文論文 Specific Features of Clinical Course in Photoastigmatic Refractive Keratectomy with the "Profil-500"at Different Terms Postoperatively
6/3
ヨーロッパ眼科学会 トルコ
イスタンブール SUPERPRKに関する報告
6/1
フィヨドロフ博士追悼記念学会 モスクワ
露 プロファイル500による近視性乱視屈折矯正手術の結果報告
5/9
第40回先端医療技術開発研究会 帝京大学 「眼科のレーザー医療」

2000

10/28
2000.10.28 第39回先端医療技術開発研究会 帝京大学 「高齢者の目の病気と視力回復」
10/20
ISRS 国際屈折矯正手術学会 ダラス 米 「SUPER PRK」
09/02
第6回ISAM(国際適応医学学会) リヨン 仏 「IHTとドライアイについて」
04/
Ophthalmosurgery
英文論文 Photoastigmatic Refractive Keratectomy with the "Profil-500" for correction of Compound Myopic Astigmatism

1999

01/29
第22回日本眼科手術学会総会 東京 フィヨドロフ式PRKの5年経過
放射状角膜切開術後15年の経過

1998

10/
日本外科系連合学会誌 エキシマレーザーによる角膜屈折矯正手術

1997

12/
照明学会 高齢者の視覚特性と照明
11/
日本レーザー学会 エキシマレーザーの蒸散作用による近視手術
09/
1997. 9 先端医療技術開発研究発表会 ガウス曲線分布立体照射方式エキシマレーザーによる角膜

1996

12/
英文論文 Refractive Eye surgery takes a batting
11/
日本レーザー外科学会 神戸 エキシマレーザーの蒸散作用による近視手術
9/6
第4回日露医学シンポジウム イルクーツク 露 日本の屈折矯正手術の現状
9/6
第4回日露医学シンポジウム イルクーツク 熱形成遠視矯正手術
01/26
第19回日本眼科手術学会総会 岐阜 熱形成遠視矯正手術後6年目の症例

1995

03/25
1995. 3.25 第1回聖母眼科レフラクティブセミナー 香川 これからRK手術を始められる先生方へ
01/27
第18回日本眼科手術学会総会 京都 放射状角膜切開後のエキシマ手術

1994

06/17
第9回日本眼内レンズ屈折手術学会 府中 RK後11年目の角膜内皮
PRK213例の検討

1993

02/06
1993. 2. 6 第16回日本眼科手術学会総会 RK後10年を経た角膜内皮細胞の状態

1990

05/25
フィヨドロフ博士講演会 新潟 日本における近視矯正手術の現状
03/18
ICO第26回シンガポール国際眼科学会 シンガポール RK後7年の角膜内皮細胞

2010年9月10日

第28回 ヨーロッパ白内障・屈折手術学会(ESCRS)参加

カテゴリー: お知らせ, 学会 — admin

「第28回ヨーロッパ白内障・屈折手術学会」

2010年9月4日~8日の第28回欧州白内障及び屈折手術学会に参加してきました。

「PRK25周年、LASIK20周年」を記念した各種の講演が行われました。「フィヨドロフ博士記念講演」も併せて行われました。今日のレーザー近視手術の普及を、盛大にお祝いしました。

参宮橋アイクリニックとしてのe-ポスター発表は、「ブロード(太い)ビームを使用したT-PRKでマルチ屈折矯正面を創出」という演題でした。

屈折矯正手術を私自身が受けて、27年が経過し、マルチビジョンのお陰で遠見、近見伴に普段の生活に便利をしているので、屈折矯正手術は20年後を見すえて実施しましょうという主旨でした。

初期のRKは角膜に対して一定の深度で切開を加えました。角膜の厚さは中央が薄く、周辺にかけて厚くなっているので、将来的に屈折力の変化にグラデーションがもたらされてマルチフォーカルな屈折面が創出されたのです。

一方、後期のRKは切開深度を角膜の厚さに適合させツーからスリーステップにした為グラデーションが失われ、通常のコンタクトレンズやレーシック後の矯正面の様にモノフォーカルとなっていたのです。

モノフォーカル場合40歳過ぎの患者さんや、強度近視を矯正した後の場合、遠方視力が優先される矯正面が創出されるので調節力の負担が大きく、眼が疲れやすい、眼が乾きやすい、頭痛がする等々のいわゆる不定愁訴が出現する場合があります。

近い将来角膜屈折手術は全てマルチフォーカルな屈折矯正面を創出するようになるでしょう。

ただしレーシックというフラップを作ってレーザーを当てる方法においては、矯正面を形成するノリシロがフラップにより薄くなり、マルチ面が作りにくいのでレーシックフラップレスに回帰する可能性が大きくなります。

フラップを作ることによる合併症のリスクは小さいとはいえ、合併症が起きてしまった患者さんにとっては重大な問題なのです。

合併症のリスクだけでなく、フラップレスなら再手術を行ないやすいという利点もあるのです。

■屈折矯正面は多焦点性が望ましいのです。
多焦点性は、角膜表面の3D立体蒸散により得られます。

OS図は、中央の○である瞳孔を中心に青、黄緑、黄色の屈折力の弱い順に,遠く、中
間、近くが見やすくなっています。
調節の負荷が軽く、老眼を迎える40歳前後の方に向いています。
一方、単焦点性は、スキャンビームにより削る事でもたらされる、屈折矯正面です。
単焦点性は、OD図の様に全体に屈折力の弱い青一色で表現され遠見を確保します
が、中間距離や近見は、調節が働き、その負担が大きくなります。

2010年8月16日

屈折矯正手術のガイドライン、第6次答申について(日本眼科学会)

カテゴリー: お知らせ, 学会 — admin

2010年8月16日
屈折矯正手術のガイドライン、第6次答申について(日本眼科学会)

眼鏡をかけ、カメラを手にしたはずの日本人にとって、
放射状角膜切開手術に始まった屈折矯正近視手術の進歩は、まさに日進月歩の感がある。

わが国が西洋から新技術を取り入れる,新取の機運が高いのは明治維新以来である。

今回(平成22年2月)屈折矯正手術のガイドラインの第6次答申が行われ、有水晶体眼内レンズ手術が、屈折矯正手術として追加された。

有水晶体眼内レンズ手術は、1995年にロシアのフィヨドロフ博士が考案し、米国のスター社がレンズの製造・販売を開始した経緯があった。

強度近視の角膜屈折手術に伴う,高次不正乱視成分対策や角膜厚が薄い症例に有効で、矯正精度が高い。わが国で多くの白内障手術を手がける眼科手術医にとって、活躍が期待される新しい分野が開かれた。

しかしながら、近視手術を受ける患者の側に立つと、レーシック後の角膜拡張症に次ぐ、術後感染性眼内炎と言う、角膜移植を受けても視力が戻らない、真の失明に通じる可能性が開けた事になる。術後感染性眼内炎は、非常に稀ではあるが、白内障手術の無水晶体眼内レンズ手術の際に起きている。白内障の状態から患者を救うためやむない手段と考えられてきた。

今回の答申もそれらの点を意識し、留意した個所が見受けられる様に思う。意識した個所としては、術前スクリーニングにおいて、手術適応の可否について慎重を期すとした上で、「術者に求められる高度バリアプレコーションズの遵守」とある。

屈折異常を除けば、強度近視とはいえど健常眼を、術後感染性眼内炎で失ってもよいのであろうか。日本眼科学会会員として、同時に近視手術を先駆けて受けた医師として、答申に至る過程の議論に大きな関心があり、おそらく大勢の会員の先生方も、機会があったら知りたいはずである。

一方、慎重を期したと考え得る個所として、「内眼手術であるので、両眼同時ではなく、片眼ずつの施術を原則とする。手術の間隔としては、少なくとも3日以上を開ける事が望ましい。」とある。しかしながら、近視手術としての有水晶体眼内レンズ手術で術後感染性眼内炎による失明例が1名でも発生したら、失明した患者のダメージは計り知れず、しかも近視手術で失明!の大見出しが、マスコミにより取り上げられ、近視手術に与える悪影響は甚大である。

2009年11月の銀座レーシック事件は、記憶に新しいが、事件の本質は、使い捨て部品である刃の使い回しであったにもかかわらず、レーシック手術が危ないかの如く喧伝され、年間40~50万人もの人々が受けていた近視手術自体が、マスコミによる「消火活動」を受けてしまった。

火種を見極めない放水で、近視手術は水浸し状態になった。此の上、近視手術で失明!の大見出しとなれば、近視手術自体の普及に更に大きなブレーキがかかる。近視手術を推進する者にとっては、運を天に任す状況に追い込まれた感がある。

2010年8月2日

PRK500眼 VS LASIK300眼の10年経過の安全性と有効性についての報告

カテゴリー: お知らせ, 学会 — admin

2007年2月「PRK、LASIKの10年目(800例)」
(眼科手術ニュース 2007年2月第7巻第2号より)

2007年1月、次の様な論文が紹介された。
70000人の世界中の眼科医に眼科学の最近のニュースを届けている「Ocular Surgery News」2007年2月号である。日本語版の編集責任者は、私の尊敬する三宅謙作、ビッセン宮島弘子両先生である。
欧州、アジア太平洋版のスポットライト引用英文記事なので、稚拙な意訳文ではあるが、紹介させていただく。
これから手術を受ける患者様方に、手術方法を選択していただく時の参考として、又、情報公開の一環としてアリオ先生をはじめとして関係各位に引用のお許しを乞う次第である。

PRK、LASIK共に10年間多数の症例で安定した結果が得られた。先のロンドンの学会で、スペインのジョージ・アリオ医学博士によれば、スペイン政府が後援してPRK500眼、LASIK300眼を軽度(-6D以下)、中等度(-6~-10D)、強度(-10D以上)において10年間に渡って経過観察した症例報告があった。
両者の術後の合併症としては、PRKではヘイズ(角膜上皮下混濁)と近視の戻りが、LASIKでは角膜拡張症、ドライアイ、そしてフラップの不具合が知られている。
アリオ博士の報告でも、上皮の再生に関する不具合がPRKで16眼、LASIKで19眼に認められた。
LASIKグループ中に3眼の角膜拡張症が合併症として認められたが、アリオ博士によれば、現時点では予測可能で回避できるケースに当たるとの事である。

※表1はLASIKとPRKの比較です。詳細は下記を参照してください。


表1


表2


表3

上記3枚の表で興味深い点は、PRKはカメの如くゆっくりではあるが安全に、LASIKはウサギの様に素早いが、稀ではあるが角膜移植といった重篤な合併症の可能性がありゴールに到達できないという自論が見事に証明されているように思う。アリオ博士のLASIK300眼に3例の角膜拡張症は、頻度として多すぎるが、他のデーターでは2500例に1例と言われる。情報公開が急務である。次に、表1では、PRK、LASIK共に10年を経時的に追跡すると、やや近視化しているものの安定している。近視化は表2の裸眼視力に反映され、30歳で近視を治し、10年経って老眼年齢を迎える方にとっては、近視化は合目的で理にかなっているのではないか。術後の視力の立ち上がりは、フタを作るLASIKの方が早い。一方、フタを作らないPRKは、角膜の厚さが一定以上あれば、何度でも繰り返して手術ができると言う利点がある。
表3でも同様にPRKの視力の立ち上がりが遅い。
術後3ヶ月で谷底を持ち、1年で低下した最良矯正視力が回復する。当院でもヘイズ合併により、一時的な視力低下例がある。
最新のレーシック フラップレスでは、この様な傾向が認められない。何故なら、角膜再生の状態を管理するからである。角膜を削るPRKの作業は、レーザーエネルギーを正確な照射が可能であるが、角膜再生に個体差がある。
例えば、盲腸の手術後の傷跡は千差万別である。角膜を的確にレーザーで蒸発させ、扁平化させても、再生が過剰に起きれば、角膜が丸みを帯びて、近視の戻りとなる。再生過程で上皮細胞の重なりの順列が乱れれば、ヘイズ(角膜上皮下混濁)がおきる。そこで、上皮細胞の再生具合を管理し、照射後の微調整をする。
いずれにせよ、PRKかLASIKを選択するのは患者様自身である。従って選択の判断をするための情報公開は、正確でなければならない。

2010年8月1日

(Ocular Surgery NewsEurope/Asia-Pacific Edition February 2007)

カテゴリー: お知らせ, 学会 — admin

OCULAR SURGERY NEWS EUROPE/ASIA-PACIFIC EDITION February 2007
英文省略紹介
PRK, LASIK found stable at 10 years in large series

Efficacy, safety and predictability were maintained throughout the study in eyes with low, intermediate and high myopia.

Jorge L. AliBy  Jared Schultz
Dr. Alio’s study, funded by the Spanish government, included 500 eyes treated with PRK for a mean spherical equivalent of -6.5 D and 300 eyes treated with LASIK for a mean spherical equivalent of -11.8 D. All procedures were performed with the Visx Twenty/Twenty excimer laser, manufactured by Visx before that company’s acquisition by Advanced Medical Optics.

No re-treatments were performed beyond 6 months postoperatively, and the patients were followed up at 3 months and 1, 2, 5 and 10 years, he said.

Overall results showed that after 10 years, PRK had a safety index of 1 and an efficacy index of 1.7. LASIK had a safety index of 1.17 and an efficacy index of 0.83, he said.

Three cases of corneal ectasia were seen in the LASIK group, but Dr. Alio explained that these occurred before current standards and indications for LASIK had been developed.

“Ectasia was not detected in any case or as a trend,”he said.

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〒154-0002 東京都世田谷区下馬2-21-26
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奥ノ山医院
国内初の近視手術専門医院・切らないレーシック