15分30万円で近視が治る「ソ連式」矯正手術のビックリ!:お知らせ

1983年より近視手術専門医院・切らないレーシック
(旧 参宮橋アイクリニック)

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1985年5月12日

15分30万円で近視が治る「ソ連式」矯正手術のビックリ!

カテゴリー: メディア紹介 — admin

1985年5月12日発行 サンデー毎日

牛乳ビンの底のような渦巻きレンズメガネとはもう、おさらばだ。
たったの15分から20分。しかも痛みもなく、外来で済む。
そんな簡単な手術で近視が治ってしまうというソ連式近眼矯正手術。
すでに日本でも13人に実施され、「見える、見える」の大成功。
以下、そのびっくりリポートである。

角膜に放射線状切り込み

「私自身の近視は小学校二、三年生ごろから始まり、視力検査表の最上段の0.1が全く見えないほどひどいものでした。で、小学校時代はなんとかガマンしたメガネも中学ではどうしようもなく、以来、メガネ不可欠の人生でした。それも当然、牛乳ビンの底のような度の強いレンズで・・・」
それが今ではどうだ。メガネとはまるで縁なし。手術後、満二年を経たということで、鼻柱についていたはずの例の〝鼻押さえ〟によるくぼみも、すっかり消えてしまっている。
と、劇的な視力回復を果たしたのは、日本人として初めて、この近視矯正手術を受けた東京都世田谷区、奥ノ山医院の奥山公道先生(37)である。
さて、内科医である奥山さん、内科全般と大脳生理学を学ぶため、48年にモスクワの第二モスクワ医科大学に留学していた。

ちょうどその頃、モスクワの医学部学生から妙な話が伝わってきた。モスクワの眼科医が、近視を手術で治すことに成功した、というのだ。

強度の近視に悩んでいた奥山さん、その情報に飛びついた。そして調べてみると、それは、モスクワ眼科マイクロサージュリ研究所のスヴイエットスラフ・ニコラエビッチ・フョードロフ教授が、実施しはじめたばかりの手術だということがわかった。
だが奥山さん、その翌年の49年、同大卒業と同時に帰国してしまったのである。
しかし、その手術方法が奥山さんの頭からどうしても離れず、学会誌を取り寄せるなど検討した。「自分も受けてみたいなあ、と思ってたんですが、ソ連の臨床も始まったばかり。それに、何よりも目に対する手術だからと、慎重に様子を見ることにしました。

しかし、その手術方法が奥山さんの頭からどうしても離れず、学会誌を取り寄せるなど検討した。「自分も受けてみたいなあ、と思ってたんですが、ソ連の臨床も始まったばかり。それに、何よりも目に対する手術だからと、慎重に様子を見ることにしました。

文献研究による検討だけは続けた。が、そうこうするうち、55年ごろからはアメリカでも手がけられはじめ、成功している、との報告が入りだした。「よし、それじゃやってみるか、と決意しました」
だが、実際に手術が行われるまでに少し時間の経過があり、フョードロフ教授執刀のもとに奥山さんの目にメスが入れられたのは58年の4月19日であった。
まず、左目のみの手術だった。そして右目は、その一週間後に、と予定されていた。「ところが手術してもすぐによく見えるようになる、というものではありませんから、不安で不安でどうしようもなく、こりゃー大変なことをしちゃったのかなあ、と思い、国際電話で家族に、もう片方はどうしよう、やめようか、と相談したほどでした」

だがだが、だ。術後3、4日で状態が急変した。実によく、実にきれいに見えるようになってきたのである。「ピントが網膜上で合わされるようになったんですね。そうなると、手術してない右目が猛烈にじゃまになってくるわけです」

不安はきれいに消えた。予定どうり、右目を一週間後の25日に手術した。その結果右0.06、左0.08であった視力は0.5まで回復したのである。
ところで、実はこの手術に、奥山さんは知人の都内大学病院勤務眼科医に同行してもらい、手術にも立ち会ってもらった。さらにその後も同医師は現地に滞在、矯正手術のすべてを学んだ。
そして58年6月、奥山さんを中心に、ほかのスタッフ二人と渋谷区代々木に「参宮橋アイクリニック」を開設、現在に至っている。

日本人医師の手術方法を改良し

それにしても、実際、どのような手術が行われ、その結果、なぜ近視が治ってしまうのか。
開発者は、眼内レンズの権威としても著名な、前出のフョードロフ教授。
同教授、ひょんなことからこの手術方法を思いついた。
ある時、自転車に乗っていた少年が転倒し、かけていたメガネのレンズが割れたため角膜に傷をつけてしまった。ところが、治療が進むうちに近視が治ってきたことに気づく。
「角膜に傷つけると、近視が…」それがヒントになり、文献をさがすと、あった。それも日本のある大学病院の教授が15年から25年にかけて、すでにやっていたというのだ。
ところが、その日本人医師の手術では角膜内皮に傷がつき、合併症をもたらすということで敬遠されていた。

そこでフョードロフ教授がその問題点を研究したところ、角膜内皮を傷つけなければ危険はない、との結論に達したのだ。

この手術、ひとことでいえば角膜に何条かの切り込みを入れ、それによって矯正する、というやり方だ。切り込みは、角膜の中心から放射線状に入れられるが、近視の度や、あるいは乱視などの状態の違いでその切り込みの深さと本数が違ってくる。
角膜というのは、薄いところで0.6ミリ厚いところで0.8ミリの厚さがある。最も深く切り込む場合で、0.8ミリの4分の3までメスが入れられる。そして度が強ければ強いほど深く切り込まなくてはならない。

ただし切り過ぎると逆に遠視になるので、奥山さんたちは抑え気味に手術を行っているという。
次に、その放射線状での切り込み方だが、まず、角膜に、どのように切るか、を示す線をスタンプでつける。もちろん、その放射線は角膜の中心点から外側に開いていくが、角膜の中心部、直径やく3ミリの小円部にはメスを入れないようにする。

切り込み本数は深さ同様、その度の強さで異なる。少なければ4本から6本、多い場合は16本から18本といったところだ。度が強ければ強いほど、その本数が増えることはいうまでもない。
ソ連ではこの本数と深さをコンピューターで割り出すが、日本はまだまだデータが不足のため、手で計算している。

手術時間は極めて短い。手術前の視力、角膜のゆがみ、眼底・眼圧検査といった検査時間をのぞくと、手術そのものは片目で15分から20分といった程度だ。

したがって、入院する必要などは全くなく、通院でかまわない。手術当日だけは眼帯をしていなければならないが、翌日はとりはずせる。_というほど簡単なものだ。
視力の回復は、手術後翌日から見えるようになった人もいるが、術後3、4日という人もおり、個人差があるようだ。

そして視力そのものは、一時的にハネ上がるが、それも少しづつ落ち、半年後に安定する。また、手術直後は矯正され過ぎた“過矯正”状態になり、そのため遠視気味になるケースもあるが、これも心配はない。間もなく落ち着く
角膜に切り込みを入れるとなぜ近視が治るのか。奥山さんはこう解説する。「角膜を放射線状に切ると、角膜周辺部が目の眼内圧の作用でふくれ、逆に、角膜中心部はしまってきます。それによって角膜の屈折率が変化し、近視が弱まるか、あるいは全くなくなることさえ可能になるのです」日本でのこれまでの手術は13例。そのうち4例は、「新しい医療を始める時は、まず身内にやってみてから」という奥山さんの主義で、奥山さんの家族が“実験台”となった。そしてその結果は__

まず奥山さんの妻(37)の場合、右目4・5ジオプトリーだったものが1・0ジオプトリーになり、視力も0.03が1.0~1.2の最高状態になった。
この「ジオプトリー」というのは聞き慣れぬ言葉だが、焦点距離に関係した単位で、「焦点距離百センチの人」を1ジオプトリーという単位で表す。
したがって、例えば焦点距離50センチだと2ジオプトリーになり、2百センチなら0.5ジオプトリーというわけだ。

つまりジオプトリーの数字が大きければ大きいほど屈折率が大きい。すなわち近視の度が進んでいる、ということを意味する。
だから奥山さん夫人のようにジオプトリーが小さくなることは、大きな成果の証明なのだ。次に妹(34)は、ジオプトリーが右目6.0→1.25、左目6.0→1.75に、視力は右0.03→0.4、左0.04→0.3になった。
そしてその妹さんのご主人(36)の場合は、ジオプトリーが右目2.0→1.0、左目4.5→1.5、視力は右0.3→0.9、左0.04→0.7に変化した。
その義弟の妹(33)は、ジオプトリーは右目7.0→2.5、左目8.0→2.5となり、視力は右0.04→0.2、左0.04→0.2__という状態だった。

手術は原則として1回だが、左右眼の視力に差が出て、視力アンバランスが生じたような場合、再手術をすることが可能だ。「われわれは視力を0.6以上に回復させることを目標としていますが、13例中、未達成は3割程度でした。しかし0.6にまで達しない場合でも、手術前よりはるかに視力はよくなり、メガネも補助的な使用程度ですむようになり、ました。また、この手術で重要なのは、手術に失敗したとしても、それは現状より視力がよくならなかった、ということで、目が見えなくなるとか、視力がさらに落ちる、ということではありません」(奥山さん)

手術後3日目から運転も!!

すでにソ連では1万5千件の手術が実施されており、特に昨年からは1日100人の手術が可能なベルトコンベヤーシステムが開発さてたため、5人の医師で“1日100人手術”という離れ業までやっているそうだ。そんなソ連でも、これまでに合併症は感染症の2件、角膜を切りすぎて遠視になったのが1件、と報告されている。
一方のアメリカでも、現在盛んに手術が実施されているが、その実施数は把握されていない。しかし技術をマスターした医師は約300人にのぼる、といわれている。
ところで手術費用だがさすがに高く(ソ連は無料)、アメリカでは両眼で70万円から100万円。日本の参宮橋アイクリニックは、「片目で15万円、両眼だと30万円です。それプラス検査料1万円となっていますが、保険は適用されません」(奥山さん)
同クリニック、検査の予約だけで90件の待ちがあり、現時点(4月末)の申し込みで、検査を受けられるのは7月だそうだ。

最後に手術を受けた方お2人の喜びの声をお伝えしておく。

まず、イタリアの新聞社の日本特派員、ドメニコ・カーロレイさん(34)は、「右目0.02、左目0.01でコンタクトレンズやメガネがはなせなかった。しかもコンタクトが目に合わず、どうしようもありませんでした。この手術方法を7年前に何かで読み、知ってました。それでいつかやろう、と思ってたところ、友人に奥山先生を紹介されたのです。2年前最初に左目、1週間後に右眼をやり、今、右が1.2左が1.5の視力です。イタリアの新聞に、この体験を書きましたよ、ホントに」
もう1人世田谷区の主婦、須田八重子さん(40)となると、その喜び度も増幅する。「左右共に0.2の視力で、実は先生から、この程度なら慣らせば日常生活に問題ない、無理にやらなくとも、といわれました。でも目からくる偏頭痛と肩コリがひどくて、ひどくて…」
昨年12月と今年2月の2回に分けて手術を受けた。左目に8本、右目に4本の切り込みが入れられた。「先生に“今やりますよ”といわれ、思わず息を止め、“終わりましたよ”の言葉で手術終了に気づくぐらい簡単な手術でした。手術後2日目で完ぺきに視力が戻り、3日目から運転しましたの。もうッ、すばらしいッ!のひとことです」

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