近視矯正手術は本当に危険なのだろうか?:お知らせ

1983年より近視手術専門医院・切らないレーシック
(旧 参宮橋アイクリニック)

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1997年5月3日

近視矯正手術は本当に危険なのだろうか?

カテゴリー: メディア紹介 — admin

1997年 「通販生活」冬号
近視矯正手術は本当に危険なのだろうか?

推進派

「欧米ではすでに日常化した手術法。
500万人以上が受けています。」

奥山 公道 さん
参宮橋アイクリニック五反田

私は、屈折(視力)矯正手術を世界に広めたロシアのフィヨドロフ教授に学び、自身もRK手術を受けました。メガネの煩わしさも、術後の解放感もわかるから、患者の側にたって話ができます。はっきりいいます。
屈折矯正手術はすばらしい技術です。

屈折矯正手術に対して反対あるいは慎重派の人たちが、大学でレーザー(PRK)の治験をしました。このような手術は必要ないんじゃないか、メガネやコンタクトがあるのに、手術をしてまで近視を治さなければいけないのかと主張していた人たちが治験をしているわけです。
「危険だ。近視は病気じゃないから手術しない方がいい」といっていたのに、180度意見を変えて治験をはじめたのは、世界の流れを無視するわけにいかないからでしょう。でも、自分や家族は受けたくない、自分ではメガネをかけたまま、治験のボランティアを募るというのはモラルの問題だけでなく、治験を進める方法として正しいのでしょうか。第一、そんなに危険なら、治験などやるべきじゃないということにも結びつきませんか。

近視は病気ではないという主張がありますが、補助道具を使わないと生活に支障をきたすような強度の近視は、病気だと思います。でもどんなに強度でも、すべての人が手術を受けられるわけではありません。視力がある程度安定する18歳以上が望ましいし、他に病気を持っていないことが前提です。当然、手術の効果が予測できない場合はできません。
成功率の高い手術といえますが、どんな機械を使っても100%の成功率は期待できません。相手は人間という生体なのですから。ただし、危険度からいえば、手術よりもコンタクトレンズによる失明率の方がずっと高いのです。
私がこの手術法を日本に持ってきた14年前から、反対派からのバッシングがありました。屈折矯正手術に必要な日本製の機械は、安全性が認められてなかったので、海外で認可を受けた機械を取り寄せて手術を行なっていました。それを知って、「安全性を確かめられていないものを使うとはけしからん」というのです。私が使っていた機械は、きちんと安全性が承認されているものなのに、です。

このようなことで患者に恐怖心を植え込み、手術を受けるチャンスを摘んでしまうのは犯罪に近いと思います。その一方で機械の安全性を確かめるために患者さんに治験をやっているのです。メガネをかけている自分は受けずに・・・・。これは非常に重大な問題だと思います。
日本の問題は、屈折矯正専門医がいないということです。眼科医でもこの手術を行なっていなければ、どういうものか理解できません。これまでの角膜の専門医は、角膜移植が専門でした。屈折矯正手術を考える人はいなかったのです。

手術そのものは技術さえあれば簡単に済みます。RKなら片眼約15分、PRKなら約1分です。いずれも眼科のライセンスを持っていて、技術をしっかり学んできた医師を選ぶことが大切です。どこで学んだか、何年やっているか、何例執刀しているか、バックアップする医療機関があるかをきちんと確認したいですね。また、この手術を自分でも受けている医者の方が信頼できると思います。分厚いメガネをかけた医師が、患者には手術をすすめるのは変だと思うのです。

手術後、細菌による感染症、合併症を起こす可能性はありますが、医師の指示通りにすればまず心配ありません。近視が残る、遠視になった、乱視が出るなどの矯正エラーもたまにありますが、再手術で補正できます。PRKはキズが少ない分、元に戻しやすいので、ファーストチョイスではPRKをすすめています。

慎重派

「病気でない目を手術するなら、
成功率100%にならないと」

増田 寛次郎 さん
虎ノ門増田眼科

私が東京大学医学部眼科に在籍していた3年前、レーザーによる屈折矯正手術(PRK)の治験を行い、機械と技術の安全性が認められました。約300例を実施し、1例だけ術後の経過途中で感染症が起きましたが、大事にいたりませんでした。こういったことは今後も起こりうるのですが、医師の指示通りに薬を点眼し、決められた生活を送っていれば心配はいらないでしょう。

それにしても、私が慎重派であることに変わりありません。手術は人間のやることですから、何千例何方例とやるうちには感染症や思いがけない合併症を起こす可能性もあるはずです。その結果、補正するには角膜移植しかないという状態になることもあると思うのです。

手術は体の悪いところを取り除くとか、機能的に衰えているところを補助するために行なうものです。近眼はもともと病気ではないと私は思っています。病気でないものに手術をして感染症をおこしたりして視力が落ちたりするのは由々しきことで、一例たりとも起こってはいけないのです。成功率90何%といっている人もいますが、病気でないものを手術するのなら成功率は100%でないといけません。病気はやむを得ず手術するのですから、成功率90何%なら立派な成績だと思いますが、病気でないものに手を加えて、結果、視力が落ちるなど機能がかえって低下したりするのは問題です。

やみくもに近視ならなんでも手術するという態度はよくありません。私はまず、メガネ・コンタクトレンズを試し、どうしてもだめだったら手術という考え方です。そういう意味で保守的ですね。手術を行なう場合も患者の適応(体質や職業でメガネやコンタクトレンズが使えない、20歳以上である、手術内容をよく理解している)を慎重に決めて、完全な状態で手術を行ない、術後の経過を正確に注意深く見守ることが必要です。

治験の結果を受けて、屈折矯正手術をはじめた眼科医が多くなってきました。そこで、数年かけて経過を追い、屈折矯正手術は本当に必要か、必要ならどういう手術法がいいのか、どういう機械がベストか、の結論を出すためのデータセンターを設立する予定です。PRKにしても1~2年では、いい手術かどうかという結果はとても出ないと思うんです。10年経ったらどうなのか、ケースごとのデータを逐次追っていくことが必要だと思います。何か起きたらすぐにアラームをならして知らせる、あるいは最善の方法を知らせる、その働きをするのがデータセンターです。センターをつくるのは眼科医の責任だと思っています。

信頼できる眼科医を選ぶためにもデータセンターを設立したいと思っています。センターにきちんとデータを送ってくれる眼科医なら安心できるでしょう。手術を受けるなら、まず眼科医かどうかを確認すること、それからできれば角膜の専門家かどうかを確認したいですね。

医院名にはとらわれないでください。角膜の専門家で屈折矯正に詳しい人が執刀する、患者の適用をふまえてのレーザー手術だったら安心できると思います。
医師の免許さえ持っていれば、他の科の人が手術をしても違法ではありません。でも、専門家でないと、何か起こったときに取り返しのつかないことになりかねません。万が一のとき、いち早く異変を察知して対応できるような専門家でないとこわいのです。
今後、手術の安全性がもっと確認できれば適用の範囲は広がって、軽い近視だけどメガネがいやだからという人も受けられるようになると思います。あと5年もすれば、また変わって来るでしょう。

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