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Medical Tribune 2007年1月4日 より
レーザー手術は
コンタクトレンズより安全


〔米オレゴン州ポートランド〕従来,視力矯正には、コンタクトレンズ(CL)がレーザー手術よりも安全で
あるとされてきたが、オレゴン保健科学大学(OHSU、ポートランド)ケイシー眼研究所のWilliamMathers教授は複数の大規模研究を精査し、「屈折」手術としても知られているレーザー手術と比べて、CLのほうが視力喪失リスクが高いことを確認し、Archives of Ophthalmologyく2006;124:1510−1511)に発表した。

直接比較は困難
 CL関係の問題についての経験が豊富で、コンタクトレンズ眼科医師会の前会長であるMathers教授は「年に数回、CL使用者で、感染症による合併症のために眼球を摘出しなければならなくなった患者を診ている。しかし、これはCLが悪いというわけではない。むしろCLの品質は向上しているが、その安全性は向上しているとは言えない」と述べている。

 一方、レーザー手術とCLとのリスクを直接比較することはできない。その一因としては,手術によるリスクが術直後の合併症によるものであるのに対し、レンズ装用の合併症は長年の使用で増加することが挙げられる。

 Lancetによる研究に基づいて外挿されたデータによると、視力喪失に至ることのある細菌性角膜炎の生涯リスクは、毎日装用するCL 1OO個に1件である。CLを装用したままの睡眠だけでなく、不適切な手入れや洗浄も、CLからの感染リスクを高める。このリスクは世界各地でほほ毎年一定レベルを保っている。

 レーザー手術による視力喪失件数は算出が容易である。同教授は、レーザー手術を受けた軍人を対象とした大規模な研究データを分析したところ、OHSUケイシー視力矯正センターのデータ分析と同等の結果を得ている。
 この研究データは、レーザー手術を受けた米軍人3万2000人以上を対象とした研究結果(Ophthalmology 2005;112:184-190)に基づいている。これによると、視力検査表で視力が1段階落ちたケースは1250件中 1件で、2段階以上落ちたケースはなかった。また,同センターのデータでは、10年以上にわたりレーザー手術を受けた1万8000人のうち,同様に視力が2段階以上落ちたケース
はなかった。

CLの長期使用よりは安全
 Mathers教授は「CLの手入れが完ぺきでも、感染リスクと視力喪失リスクは残されている。われわれがOHSUで実施した長期間の研究は、米軍を対象とした研究結果を裏づけるものである。すなわち、レーザー手術は安全であり、おそらくはCLの長期使用よりも安全であるということである」と結論を述べている。
 CLとレーザー手術による視力喪失リスクは概算値で、酸素の通気性が高いCLの開発や、レーザー手術の進歩により低減する。米国では、CL使用者が2000万−2500万人、レーザー手術を受ける人は年間約100万人に達している。
 同教授は「これらの研究から得られるデータにより、CLとレーザー手術による視力喪失リスクには見直しが必要である」と述べている。

 
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